大動脈縮窄症の計算例

大動脈縮窄症の場合とその縮窄部にステントを入れた場合を SimVascularを用いて計算しました。
座っている状態と運動している状態を想定して、大動脈に流入する流量を指定して計算を行いました。

大動脈縮窄症の計算例(変位を3倍に拡大)です。

縮窄部にステントを入れた場合の計算例(変位を3倍に拡大)です。

 

大動脈縮窄症(CoA)の場合と縮窄部にステントを入れた場合と正常の場合における、縮窄部より下部への流量を調べました。

大動脈縮窄症の場合は、正常の場合に比較して最大値が35%程度減少している結果となりました。また、縮窄部にステントを入れた場合は、正常の場合とほぼ同じ結果となりました。

 

運動時における縮窄部より下部への流量を調べました。

運動時においても同様の結果となり、大動脈縮窄症の場合は、正常の場合に比較して最大値が35%程度減少している結果となりました。

なお、運動時の縮窄部における流速は2mを超える速さとなる結果となりました。